べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

シエスパ爆発事故

シエスパは渋谷に通勤していた時にオープンの告知が出ていて、その目の付け所に関心した記憶がある。エステより温泉という感じでちょっと敷居を低めにし、スポーツクラブや健康ランド風ではなく女性専用の安心感と会員制にして中でいろいろ工夫。ターゲットも絞れておりビジネスとしてうまくいくだろうな、という感じがあった。実際に知り合いの女性も週1回くらい通っていたようだ。

それがまさか爆発事故を起こすとは思いもしなかった。自分は昨年の温泉掘削現場の火災事故で初めて「南関東ガス田」の話を知ったのだが、もちろん関係者は当然知っている物だろうし、対策はされていると思っていた。話を聞くと分離する器具はとりつけてあったが、実際にガスが出てくるということを想定した排気&安全システムにはなっていなかったし、ケチった感じではなく想定されていないので点検もされていなかったようだ。

異業種参入という難しさもあるが、勝手に作ったわけでなくその下には必ず専門の設計者やその管理に詳しい経験者の存在があったはずだ。その人達がなぜ気づかなかったのか?ガス分離機器やパイプ設計や納品・点検した人はここに換気と検知器が必要だということを建物の設計の人に伝えられなかったのか?「メーターを記録するだけ」ってそれはお金を貰って管理業者がやることなのか?誰かがそれぞれ自分の仕事だけをこなしていった最悪の結果だったと思う。

受けられた仕事を「できます」と言ってその部分をやるだけで無く、自分の仕事がどう使われるか、完成したものはどうなるかを見る。その上で「やります」と言うようにしている。そんな(うるさい)エンジニアでいる事もきっとどこかで役にたっているはずだ(笑。