べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

iPodの新シリーズとtouchの戦略

このところ、Sonyも追撃を初めて来たり大きな液晶搭載の物が出てきたりと、ちょっと古くさい感じがしてきた所でしたが、今日のイベントでiPodシリーズが一新されちょっと興奮しています。


iPod nanoはちょっとおでぶちゃん風ですがサイズは小型化され、ビデオ再生が可能になってかなり魅力に。iPodiPod classicと名前を変え大容量160GB搭載モデル(1.8インチ160GBはサムスンが作っていたようです)も登場。そしてiPhoneの電話とカメラ抜き新シリーズとなるiPod touchが発表になりました。今回は珍しく事前に流れていたウワサ通りの展開となりました。順当だけど魅力的なアップデートのnanoとclassicに加えて、他を引き離すべく注目なのがtouchです。


iPod touchは「タッチパネル付きのiPod」に加えてWiFi機能とSafariブラウザーをちゃんと搭載してきたところに戦略を感じます。iPhone自体はもし日本で発売されたとしても独自仕様(ワンセグやお財布ケータイ)等もありそれほど広まるものとは思えませんでしたが、iPod touchという売れ筋の音楽プレイヤーの後継機にブラウザー標準装備したことで、日本では当分先だと思われていた一般の人のApple製携帯端末体験が一気に広がる事でしょう。iPodが音楽プレイヤーの標準となってしまったように、touchが携帯型ネット端末の標準になっていく大きな可能性を秘めています。


そして、今まで携帯業界が握っていた携帯電話+配信インフラが、iPod(touch)+WiFiという誰でもが持つ事ができる端末と標準化されたシステム&インターネットに降りてきたことは、大きな可能性とビジネスチャンスを持っていると感じています。数ヶ月もたたないうちにiPod touchを持っている人を見かける機会は多くなるでしょうし、今まで見向きもしなかった人がWiFiを街で使うようになるはずです。この多くの人が持つであろう携帯できるネット端末は、これからの日本と世界中のインターネットへの体験を変えていく気がします。