べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

必要なのはプロダクトマネージャーだった

 Rebuild.fmでプロダクトマネージャーという職種についての話しでいろいろ共感。

rebuild.fm

 よくありがちなのが、売上が下がってくると営業から出てきた「要望リスト」なるものがエンジニアに渡され「できるできない」判定が行われ、その後関係者が全員鎮座した会議が開かれる光景。

 「要望リスト」はあくまで現在の不満や他社比較としての機能大半であり、そこには中・長期的なロードマップや製品ビジョンはどこにも無い。そして、エンジニアが「できる」と判定したものは、「顧客の要望」ではなくて「営業がこれが無いので売れないと言われた物の中でエンジニアが直近でできるもの」のでしかない。

 会議にいたっては、誰も責任を取る気なぞ無いので

  「なんでできないんだ」

  「無理です」

  「これが無いから売れない」

  「リソース不足です」

 みたいな問答が繰り返されるのがお決まりのパターンだろう。

 プロダクトマネージャという職種や考え方が無い会社ではツリー構造の権限や合議制によりで物事が決まるので「上司のヒラメキ」「営業要望」「えらい人が言っていた」という見栄えのするその場しのぎの機能が実装され、その結果がダメであれば「エンジニアの責任」になる。

 プロダクト意識をもった上司がいれば良いが、期日だけを気にするプロジェクト推進型上司だとエンジニアはどんどん疲弊していくだろう。エンジニア離職が問題になっている会社は、プロダクトマネージャーの重要性を見なおしてみたらどうだろうか。

 そういう問題を抱えている会社が外部から「実績のあるスーパーエンジニア」を引っ張ってくる事は奇跡に近いので、Rebuild.fmの中でもでていたようにまずは社内調達が良いかと。BtoB開発は特にエンジニアが業界を知らない中で開発している事も多いので、顧客に近い営業畑の人やカスタマーサポート的な人に権限を与えてみるというのはすぐにでもできる方法かなと思います。

 ま、ちゃんと組織内で話しをつけておかないと毎回会議で吊るしあげられて精神が病んでいくポジションにしかなりませんけどね。