べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

会社への帰属意識とリーダーシップ

今月末でやめる人の送別会に参加。部署は違ったけど、仕事の覚えもよく技術的な事もきちんとできるのでみんな重宝していたし、将来いろいろできる人として期待していたのだけど...。そもそも彼がやめるキッカケを聞いてみると「転勤の内示」だったとの事。その辺りの事情は知らなかったので少しビックリすると共に、会社の人事政策のマズさにガッカリした。

部門単位では人が足りなかったりする事もあり、会社内で部署替え配置換えによる「ジョブローテション」を組織としてやりたがっており、特に新卒採用組を中心とした若い世代を対象にすると言い出しています。会社としては「適切なキャリアプランを作る」「いろいろな仕事を覚える」という考えをベースに長期的に見た場合に「いろいろな部門の仕事を覚えて、社内でいろいろな視点を持った(会社にとって)良い人材になってもらいたい」という思いがあるのは良く理解しています。

ただ、残念な事にうちの会社の新卒組や若い人はたぶん経営陣が考えるよりずっと「会社への帰属意識」が低いです。比較的高額年俸の中途組や古参社員でなく、定年まで同じ会社にいる事に重きを置いていない若い人にとっては「何をいつ仕事としてできるか」はすごく重要な事でダラダラしている時間は苦痛と無駄でしか無いと考えているようです。自分が役に立ったり勉強できると思える部署に配属できれば毎日楽しいし、そうでなければ辞めていく。「この部署で2−3年頑張れば...」なんて5年先の事を考えられるわけも無いわけです。ましてや東京から地方への会社都合転勤なんて辞職勧告に近い受け取り方しかできないんじゃないかな...。

中小企業での帰属意識をどうやって増やしていくかは目的意識やリーダーシップが会社全体に浸透しているかが重要な気がします。理念や目標がシッカリしており、それに向かう雰囲気が内にあれば、全体の目標達成のために「頑張る」自分が出てくるし、努力する方向とし配属変更や転勤もある程度納得がいくでしょう。また、自分がモデルケースとして納得できるリーダーや同僚がいれば相談もできるし少しは将来についての見通しや目標もでき、納得ができやすいと思います。

...と書いたら、会社だけでなく部署でも同じ事だなと思い自分でも少し反省するのでありました。

  • 目標はちゃんと口に出せているか。共有できているか。
  • メンバーの状況をきちんと聞けているか(プライベート含む)
  • 自分がイキイキできていて見本になっているか?

↓送別会写真とらなかったの雰囲気でもw

photo by kevin dooley