べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

肩書き

技術が好きなだけの自分にとっては管理職の肩書きは、決済権限もそれほど無く、管理責任だけ背負わされている象徴だった。昇進試験があるわけでもなく「リーダー」的な意味合いしか無い。同じ給料なら無い方が良いし、給料下がるなら責任も少なくなりたいくらいだった。先日も「**という役職なんだから...」と言われてムッとして返上しようとしたくらいだ。

ゴタゴタした後で、ぼーっと考えていたときに上が役職を自分が「与えた」と思っているという事は「好きにできる範囲」というのがどこかにあるハズだという所に気がついた。権限はそれほど無くとも、上司が面倒だと思った事は委譲されるはずだ(後でぐちぐち言われるかもしれないけど)。また、業務に外れなければ勝手な事をしていても、少なくとも他の人ができる範囲は超えられるはずだ。自分が超えられなければ、自分より下の人には何も変えられるきっかけは無い。

肩書きが嫌だと言っていた自分自身が、実は肩書きに縛られているのに気がついた。嫌だと思うあまり、それを生かそうという思いが全く無かったのだ。使えるものは使うのが近道だ。そう思うと、もう少し積極的に肩書きを出しながら社内外で動こうと思う。

与えられた肩書きが自分のものになり、そしていらなくなるように。