べるべる研究日誌

なんでもやる系エンジニアの日々

Retina解像度について

 結構迷ったあげくMacBook Pro Retinaモデルを購入しました。というのも、本当はAir系が欲しかったので。でも、画面解像度が変わるというエポックメイキングなマシンを買わないわけにはいきませんでした(笑。まぁ、持ち運びの機会も少ないですし。

 今回は購入するまで実物は見ていなかったのですが、実際に購入して使ってみてOSXのRetina実装のすばらしさを感じたのでありました。ということで、マシン性能等はいろいろなところで語られているので、Retinaの感想を書いてみます。

文字が綺麗なのにGUIは破綻しない

 Retina解像度での文字描画は文句なく綺麗。一度使った後に普通のマシンを見ると格子状にみえるくらい綺麗です。これはiPadでも体験済みなのですがやはり感動。
 それなのにWindowsのように単純にDPI変更する方法と違い、UIが破綻しません。見かけ解像度はそのまま維持されておりボタンなどは拡大されますが面積が変わるわけでは無いので文字が掛けたり標準コンポーネント以外がおかしくなったりという事がありません。
 これにより全部とはいいませんがソフト側の対応をしなくても文字描画が綺麗になったソフトを即使うことができています。ですから「アプリ待ち」ということで買い控えしなくてもOKです。

Webの画像は気にならない

 Webは文字だけ綺麗で思ったより汚く見えるかなとドキドキしていました。全部のサイトがRetinaに対応できるわけではありませんし。と思ったのですが、もともとWebの場合は画質のイマイチ場合も多かったりするので、バナーがちょっと画質が低かったりしても気づきにくいです。
 色はCSS指定等で綺麗にでるので昔の256色みたいに色がメッシュになるわけでもありませんし、ちょっと気の利いたサイトは文字色も真っ黒でなくグレー等にしてあるので、当初思ったより気になりませんでした。

複数モニターが気にならずに使える

 本体搭載モニター以外はRetina解像度では無いわけで、外付けの対応モニターが出るまでは狭い画面で我慢かな...と思っていたのですが外付けモニターとの混在でもうまく使えます。OSはWindow単位でRetinaのモードが変更されているようで、モニターをまたがっても同じサイズでRetinaと標準画面が描画されます(50%以上表示されているモニター側にあうようです)。そのため、複数モニターの場合でも十分使い物になります。
 これは予想外で、Retina以外のモニターはもう使えないぜ!と24インチモニターの行き場を考えていたのですが以外にマルチウインドウで普通に使えるので2画面で使おうかとたくらんでいます。

複数解像度(スケーリング)に対応している

 WWDCを見た限りでは固定だと思っていたのですが、店頭レビュー等でスケーリングに対応しているのがわかりました。15インチ解像度では24インチモニターで使っている身には綺麗になるけど狭いなぁと。でも、使ってみるとこれがなかなか便利。普通の使い方ではRetina解像度が良いのですが、プログラムを書いたり画面を広く使いたい時に解像度をあげられるのは非常に便利です。それでいて、文字もクッキリしていてすごく見やすいです。でも、やっぱり常用で使うにはRetina解像度なんですが。

まとめ

 RetinaはOSXでもiOSと同じく文字表示部分と画像表示部分の高精細化という方向でうまく実装されており、非Retinaとの互換性がうまくとれている仕組みとなっています。そのため、「綺麗になる部分はより綺麗に、そうでないところはそれなりに」という某フィルムの宣伝のようにうまく表示されます。そのため、混在状態が続いても大丈夫な作りになっているため高価なラインナップのみRetinaという構成がしばらく続くような気がします。