本:小さな会社の社長の戦い方
いろいろ悩んでいるのもあって、ふと手にした本。特に成功の秘訣を書いてある本では無く、失敗談や体験から書いた本であった。それだけに「あるある!」と思うような項目があって、ビジネス本というよりは体験談的なものに近い。
なんといっても、この本は1章が秀逸。経営者の勘違いと当たり前の事なのだが見落としがちな普通の事についての話がある。
自分で見返すためもあって、項目を書こうか少し迷ったが目次として公表されているのでここに転載しておきます。
http://www.asuka-g.co.jp/book/business/006268.html
勘違いが会社経営を狂わせる
勘違い1 どんなものでも少しは売れてしまう悲劇
勘違い2 そもそも赤字の会社は存在しない
勘違い3 常に新しい商材を探し続ける
勘違い4 中小企業が手を出していけないものに手を出す
勘違い5 販売代理店に売ってもらう
勘違い6 大物がバックについている
勘違い7 何も考えずに値付けする
勘違い8 富裕層ビジネスで儲ける
勘違い9 本業以外で儲ける手数料が結構おいしい
うん、すごくあるある。この「勘違い」を勘違いだと思っておらず、「経営方針」としてしまう事もあるよね...。なかなかこれを面と向かって「勘違い」と言うのは難しいけど、勘違いだよね。
普通に考える
普通のこと1 誰もほしくないものは売れない
普通のこと2 わかりやすいものを売る
普通のこと3 知名度が高い方が売れる
普通のこと4 会社は売上を伸ばすべき
普通のこと5 広告を見る人はお客さんばかりとは限らない
普通のこと6 ありえないことをする人も参加してくる
普通のこと7 同じ仕事でもビジネスモデルが違うことがある
普通のこと8 大きく儲かる話は話半分に聞く
普通のこと9 世の中はアンフェア
....
羅列すると当然の事ように感じるけど、いざ経営となると「普通に考える」事の難しさはすごくある。数字に追われたり、何か新しいモノを!というプレッシャーに押されるとこの普通のことが見えないのはあるよね。
んじゃ、「どうするか」ってのは結局自分が見つけるしか無いのである。ただ、儲けるとか売上を上げるのが目標ではなく、いい物を作るという心がお客様に儲けに繋がっていくという流れを作っていく事が必要だなと再認識したのでした。
ちにみにこの方フリーウェイという会計ソフト会社の社長さんだそうです。
- 作者: 井上達也
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